カタログ制作を外注する前に決める7つのこと|費用や失敗しない進め方を解説

「カタログ制作は結局どこに頼めばいい… 印刷会社?デザイン会社?」「前回のデータをそのまま使える?」

特に商品点数が多い企業では、カタログ制作のデザインを検討する以前に、こうした疑問に直面し、手が止まりやすくなります。社内に費用以外の判断基準がないことも多く、担当者は戸惑うことも多いでしょう。

この記事では、カタログ制作を外注する前に決めるべき7項目を解説。さらに内製と外注のどちらが向いているかを簡単に診断します。ぜひ現場でお役立てください

カタログ制作を外注する前に社内で決めておくべき7つのこと

まずは、外注先に相談する前に社内で明らかにしておくべき事項を7つにまとめました。

①「何のために作るか」目的と用途を明確にする

「何のために作るか」を最初に決めます。例えば、新商品紹介、定番商品の営業資料、展示会配布、既存顧客向けの商品案内など。

目的によって、必要なページ数・デザインの方向性・掲載する情報の種類が変わります。

②「誰に・どこで渡すか」読者と配布シーンを整理する 

次に「誰に渡すか」を整理します。新規顧客・既存顧客・販売代理店・展示会来場者などが挙げられます。

読者により、求められる情報の細かさや前提知識のレベルが異なるため、内容の掲載順に影響します。 

③掲載する情報を洗い出し、把握する 

掲載する情報の種類と量を、できるだけ事前に棚卸しておきます。

商品名・型番・価格・仕様・サイズ・写真・特長・問い合わせ先などです。

これらを整理しておくと、制作予算のめやすが立てやすいです。逆に整理が不十分のまま発注すると、途中でデータの作り直しが発生し、追加コストが発生しやすくなります。

④今後の改訂や増刷予定を確認し、追加コストを防ぐ 

カタログ発行後に発生する価格改定や商品追加の頻度や分量も、発注前にまとめておきましょう。これが抜けていると、次の改訂時にゼロベースの制作に近い修正が発生することがあります。

家を建てた後で「やっぱり部屋を増やしたい」となると、最初から見込んで建てるよりも割高になるのと同じです。 

⑤予算の上限と「どこまで依頼するか」の範囲を決める 

予算も重要な要素です。

決まっていない場合、「印刷費込みか否か」「デザインと印刷で分けて発注するか」という部分だけでも整理しておくと、見積もりの比較がしやすくなります。

⑥ページ数・サイズなどカタログの基本仕様をイメージする 

ページ数・サイズ・印刷加工の希望を整理します。一例として、「A4・16ページ程度・折り加工なし」といった目安があると、見積もりの精度が上がります。 

実際は外注先に相談してから決めるケースもありますが、イメージとして持っておくと、発注先とその先を詰めやすくなります。

⑦差し戻しを防ぐため、社内の確認フローと決裁者を決める 

意外と忘れがちなのが、 社内の確認フローや最終決裁者です。

社内で「誰と誰がどの工程の仕上がりをチェックするか」「デザインや内容、金額の最終承認者は誰か」があいまいなまま進めると、終盤で差し戻しが発生するケースもあります。

【すぐ使える】見積もり依頼前の社内状況整理リスト

これまでの7項目を整理しやすい表にまとめました。書き込んで資料作成や見積もり依頼に活用してください。

確認項目記入欄
① 制作目的・用途新商品紹介 / 営業資料 / 展示会配布 / 既存顧客案内 / その他(  )
② 主な読者新規顧客 / 既存顧客 / 代理店 / 展示会来場者 / その他(  )
③ 掲載情報□商品仕様リスト(型番) □価格表 □写真 □コピー・紹介文 □問い合わせ先
④ 改訂・増刷予定あり(年  回程度)/ 未定 / なし
⑤ 予算の上限約(  )万円 / 未定 | 印刷費込み・別途
⑥ 仕様の目安サイズ(  )・ページ数(  )・加工(  )/ 未定
⑦ 社内の最終確認承認者・決裁者ラフチェック(    )/ 最終品質チェック(    )/ 予算承認(    ) 

カタログ制作は内製か外注か?判断を分けるたった一つの視点

次に、「本当に外注が必要なのかどうか」も改めて確認しておきましょう。最終判断にあたって、予算よりも大事なたった一つの視点を紹介します。

外注判断の決め手は「安く作れるか」ではなく「失敗したときの影響範囲」

予算以外に「外注OK」の判断基準がない組織の場合、「失敗したときの影響はどの範囲か」を明らかにしておくと、社内の合意が得やすいです。

社内やごく限られた得意先のみに配る想定なら、多少品質に粗さが残っても大きな問題にはなりにくいです。一方、商談や展示会で渡すカタログなら話は別です。情報の抜け漏れや読みにくさが、そのまま商談機会の損失につながります。

「限定的な範囲の情報共有なら内製で、営業・販促で成果を出したいなら外注で」が判断の基本です。

外注を検討すべき企業がわかる、簡単診断チェックリスト 

以下の項目のうち、3つ以上当てはまる企業には外注がおすすめです。ただし上から3項目のいずれかに1つでも該当項目があれば、外注を検討する価値はあるでしょう。

□ 掲載点数が多い

□ 新規顧客・展示会・商談での配布が中心

□ デザイン品質やブランドイメージが重要

□ 写真撮影や原稿整理も必要

□ 冊子印刷・製本・加工が必要

□ 紙とデジタルの併用も検討

□ 更新頻度は低く、完成度を重視

□ 定期的な増刷・改訂の予定あり

チェックの結果、内製でも十分そうであれば、「【無料】カタログテンプレート10選|パワポ・エクセル・Canva活用術」の記事も参考にしてみてください。

カタログ制作の外注先はどう選ぶ?依頼先の種類とそれぞれの強み

いざ外注すると決めたら、次に悩むのが「どこに頼めばいいか」です。依頼先によって得意領域や対応できる工程が異なるため、社内の状況もしっかり把握しておかなければなりません。

選択肢1. 印刷会社:仕様相談から印刷・納品まで一括で任せたい場合 

印刷会社は、デザイン・印刷仕様・紙質・加工・製本・納品までをまとめて相談しやすいのが最大の特徴です。

「何から決めればよいかわからない」という段階からヒアリングに対応している会社も多いので、初めて外注する企業や、社内にカタログ専任担当者を置けない企業にも向きます。

選択肢2. デザイン会社:ブランドイメージやビジュアルの質を追求したい場合 

デザイン会社は、ブランド表現や見た目の良さに強みがあります。

ビジュアル重視のカタログや、既存のブランドガイドラインに沿った制作に向いています。一方で、印刷仕様の確定や納品管理について、別途作業が必要になることもあります。

選択肢3. フリーランス:小規模・低予算で柔軟に依頼したい場合 

小規模・低予算のケースなら、クラウドソーシングなどでフリーランスのクリエイターを探すという方法もあります。

ただし、条件や品質、進行スケジュールなどの詰めが甘いと、手戻りやトラブルが発生した場合に発注側が負うリスクが大きくなる可能性があります。

無駄な修正コストを防ぐ!カタログ外注でよくある4つの失敗と回避策 

外注経験のある企業でも繰り返しやすい失敗パターンがあります。事前に把握しておくことで、無駄な修正コストを防げます。

失敗1.「部署によって商品名表記がバラバラで、照合・校正だけで1ヶ月かかった」 

部署ごとに商品名・仕様の表記が違う、写真データが散在している、価格が最新かどうか確認できない…といった状態で制作を始めると、校正や確認の段階で莫大な手間が発生します。

制作をスムーズに進める最大のポイントは、「社内で項目の表記や分類などのルールを揃えておくこと」に尽きます。 

失敗2.「きれいなカタログができたのに、営業が使いたがらない」 

見た目はきれいになっても「商品が探しにくい」「説明しにくい構成になっている」といったカタログが生まれやすいのも、「外注あるある」の一つです。

商談・展示会・郵送・Web掲載など、実際に使う場面を先に洗い出し、そこから構成を設計するのが重要です。 

失敗3.「見積もり印刷費だけ、デザイン費が別途かかると言われた」 

カタログの制作工程には、企画・構成設計から印刷・加工・発送まで、それぞれ費用がかかります。

見積もりを依頼する際は、「どこまでの工程が含まれているか」を必ず確認してください。 

失敗4.「納品直後に原料値上げ。価格改定が入って、ほぼ作り直しになった」 

「価格表だけあらかじめ別の運用ルールにしておく」という回避策があります。カタログ配布前に最新の価格リストを社内で印刷し、カタログに挟み込む、などです。

初めてでも安心!カタログ制作を外注する際の一般的な7つのステップ 

最後に、カタログ制作を外注したときの一般的な流れについてまとめました。1章の整理シートも活用して、どの工程・タスクを任せるか、検討してみましょう。

カタログ制作を外注する際の一般的な流れ

カタログは以下の流れに沿って制作されます。

工程発注者がすること 
1.相談目的、用途、配布先、納期、予算の概要
2.情報整理・提出商品情報・素材の提出
3.構成確認掲載順・ページ数・台割を承認
4.デザイン確認表紙・中面のレイアウトを承認
5.校正内容・表記・表現・数値チェック
6.印刷仕様の確定紙質、加工、部数を決定
7.検収納品物の確認と受け入れ承認

仕様が固まっていない段階でも、まずはプロに相談を 

とはいえ、カタログ制作は、仕様が固まっていない段階でも相談できます。

「商品情報の整理から手伝ってほしい」「ページ数の見当もつかない」という状態でも、専門知識のある担当者に聞き取ってもらうと、イメージを整理できることも多いでしょう。まずは相談してみることをおすすめします。

まとめ:カタログ制作の外注成功は、自社側の「事前準備」で決まる

カタログ制作の外注では、依頼先の選定と同じくらい、自社側の準備が重要です。

商品情報・読者像・用途・改訂方針を事前に整理しておけば、見積もり精度が上がり、制作工程での手戻りも減ります。特に営業現場での使いやすさや改訂運用まで見据えておくことが、コストを抑える近道です。

日広の料金目安・制作事例・サービス詳細は下記で確認できます。具体的な相談も、まずはこちらのページにあるお問い合わせフォームからどうぞ。

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