
「カタログ制作を依頼したいけど、デザイン会社と印刷会社とでは、どう違う?」
「初めて担当するけど、見積もりでは何を比較すればいい?」
企業でカタログを作る時の悩みは尽きません。「何となく」料金やデザイン実績だけで依頼先を選んでしまうと、あとから想定外の手間や費用が発生することもあります。
この記事では、外注すると決めた後の「会社の選び方」「見積もりの比べ方」に焦点を当てて解説します。外注か内製かの判断や依頼前の社内準備については、別の記事「カタログ制作を外注する前に決める7つのこと」をあわせてご覧ください。
制作会社へ問い合わせる前に、見積もり条件をそろえるための事前確認4点

会社選びの前に、最低限以下の4点が社内で固まっているかを確認してください。これがそろっていないと、見積もりの条件が定まらず、複数社を比較できません。
| 確認項目 | 内容の目安 |
|---|---|
| ① 使用目的・配布シーン | 商談用・展示会・郵送・Web掲載 など |
| ② 主な読み手 | 新規顧客・既存顧客・代理店 など |
| ③ 掲載する商品情報の有無 | 商品名・型番・写真・価格の準備状況 |
| ④ 冊子(紙)カタログ・デジタルカタログの使い分け | 紙のみ/PDF併用/デジタルカタログ展開 |
「目的と読み手は決まっているが、掲載商品の整理がまだ」という状態でも相談は可能です。
ただし、整理が遅れるほど修正などの作業が増え、コストに跳ね返りやすくなります。たたき台としてでもできるだけ情報をそろえておくと、後がスムーズです。
【タイプ別】自社の優先事項から考える最適なカタログ外注先の選び方

次に、外注先としてどのタイプの会社が最適かを見極めるには、以下の3点のうちどれが「自社の優先事項か」を確認してください。
① 印刷会社:仕様相談から増刷まで一括管理したい企業
→ 印刷会社が向いています。
仕様が未確定の段階から相談しやすく、データ管理・改訂対応まで同じ窓口で完結します。商品点数が多い・毎年改訂する・営業現場で使う、といった条件が重なる場合は特に有効です。
② デザイン会社:ビジュアルの品質を最優先したい企業
→ デザイン会社が向いています。
ただし印刷・加工・増刷などの工程で、別途判断や手配が必要になるケースがあります。
③ Web系制作会社:Web展開や分析をメインにする企業
→ デジタルカタログ専門会社またはWeb制作会社が向いています。
ただし、紙(冊子)との併用も検討しているなら、「PDF・デジタルカタログへの展開まで対応している印刷会社」に相談したほうが手間が省けるケースもあります。
制作会社の実力を見極める、失敗しないための5つのチェックポイント

料金や見た目の好みだけでパートナーを決めてしまうと、後から工数・費用がふくらみがちです。以下の5点を事前にしっかり確認しておくだけで、選択ミスのリスクは大きく下がります。
確認ポイント① 掲載内容の整理やルール化から相談できるか
商品点数が多い場合、デザインの前に掲載項目や表記ルールの整理が必要です。
「データをそのまま渡せばデザインしてくれる」と思っていると、この工程で工数が別途発生することがあります。「原稿整理から対応できますか」と最初に確認しておきましょう。
確認ポイント② プロの目線で「読みやすさ・探しやすさ」を提案できるか
単にデザインするだけでなく「読み手が探しやすい順番や情報の見せ方を設計できるかどうか」も大事です。例えば「カテゴリ順に並べたい」とイメージしていても、プロ目線で見て、それが読み手の検索行動の実態に合わない場合には別の構成を提案してくれるほうが、仕上がりに差が出ます。
確認ポイント③ BtoBカタログの制作実績があるか
仕様表・型番・価格表・商品カテゴリなどを扱った経験があるかを確認します。
ギフトや通販のような一般消費者向けのビジュアル重視のカタログと、BtoBの仕様書型カタログでは、設計の考え方がそもそも違います。
確認ポイント④ 用途に合うコストや耐久性を考慮した印刷仕様を提案できるか
サイズ、ページ数、紙質、加工(ラミネート・PP加工等)、綴じ方(無線綴じ・中綴じ等)は、見た目だけでなくコスト・納期・耐久性に影響します。
「用途に合った仕様を提案してほしい」という要望に応じられるかを見ておきましょう。
確認ポイント⑤ 将来の商品追加や価格改定を見据えた運用が可能か
商品追加や価格改定が定期的にある場合、更新しやすい入稿データの設計が必要です。
例えば最初の見積もり段階で「完成後にデータをもらえるか、次の改訂で別会社に依頼する場合でも使えるか」や、「価格が変わったとき、変更箇所だけ直して刷り直せるか」など、今後のことも想定して確認しておきましょう。
見積書を正しく比較するために必ずチェックすべき3項目

次は、見積もり依頼時のポイントです。複数社から見積もりを取れても、条件が異なっていると正しく比較できません。以下の点を整理してから依頼しましょう。
✔制作費と印刷費が分かれているか
デザイン費・原稿整理費・印刷費・加工費・校正費など、項目ごとの内訳を必ず確認します。「一式〇〇円」という見積もりは、後から追加費用が発生したときの根拠が不明確になります。
✔原稿整理・撮影・修正・校正の費用が含まれているか
制作費として提示されていても、以下の項目が別途費用になることがあります。見積書に含まれているか確認しましょう。
- 商品情報の整理・テキスト作成
- 商品写真の撮影
- 修正回数の上限(超過分が追加費用になるケース)
- 色校正(印刷前に色を確認する工程)
- PDF化・デジタルデータ納品
✔紙質・加工・部数・納期の条件がそろっているか
「A4サイズ・20ページ・1,000部・2週間後納品」のように、すべての条件を統一して各社に依頼しないと、価格の違いが条件の違いによるものなのか、会社の違いによるものなのかが判断できません。
【要注意】安い見積書で見落としやすい「抜け項目」
金額が低く見える見積もりには、以下が含まれていないことがあります。
- 写真撮影費
- 大幅修正・ページ構成変更の対応費
- デジタルカタログ化の費用
- 改訂・増刷時のデータ管理費
社内判断でコスト面のみ追求されるのであれば、現場で「安い見積もりには何が含まれていないか」を事前に洗い出して提示するのがおすすめです。
また、見積書を依頼する際には、あらかじめ上記のポイントがどの項目に含まれるかを確認しながら進めましょう。
BtoBカタログ制作のよくあるお悩みQ&A

さまざまな状況によって相談に踏み出せない企業もあります。ここではよくあるお問い合わせ内容を、Q&A形式でご紹介します。
Q. ページ数も部数も決まっていません。こんな段階でも相談していいですか?
日広の場合、仕様が決まっていなくても相談は可能です。ただし目的と配布シーンだけは伝えられる状態にしておくと、どの会社に頼むにせよその後がスムーズです。
Q. 上司や他部署に方向性の確認を取りたいのですが、デザイン案がないと話が進みません。
日広では、見積もりの段階で、初稿デザインの無料作成にも対応しています。「こういうイメージで作ります」と社内に提出するための材料を、正式発注前の段階で手元に用意できます。
事前の説明段階では何も反応がなかったのに、いざ本制作に入ってデザインが上がってから意見が上がるのは「カタログあるある」です。
Q. 展示会まで時間がありません。少部数だけ急ぎで作ることはできますか?
日広では、100部からの小ロット対応が可能で、入稿後最短5日での納品実績があります。
「まず展示会用に少部数だけ」という使い方にも対応しています。納期については、まずは一度お問い合わせください。また、「」の記事もぜひご一読ください。
まとめ:カタログ制作会社は「自社の課題をどこまで解決できるか」で選ぶ

制作会社選びで企業が後悔しやすいのは「料金とデザインだけで決めてしまった」ケースです。そうした失敗を避けたいなら、3章で挙げた5つの確認ポイントを軸に比較すれば、発注後に発生する不測の手戻りは大きく減ります。
見積もりは仕様条件をそろえてから複数社に依頼するのが基本。ただし企画・デザイン・撮影・印刷まで一括で対応している印刷会社なら、「何から決めればいいかわからない」という段階からでも相談は始められます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
日広のサービス内容や制作事例は下記からご確認ください。