カタログに必要な掲載項目5つとその内容|商品・会社情報から問い合わせ導線まで

「カタログを作りたいけれど、何を載せればよいかわからない」
「商品情報はあるものの、掲載内容の整理で手が止まっている」

カタログ制作を初めて担当するとき、このような点で立ち止まってしまうことはよくあります。制作目的があいまいなまま写真やデザインだけを先に考えると、あとから「わかりにくい・使いにくい」という声が上がりやすくなります。

そこでこの記事では、カタログに必要な掲載項目を、商品情報・会社案内・問い合わせ導線の3つに分けて解説。第5章のチェックリストも、制作前にぜひご活用ください。

カタログの掲載内容は「使用目的」から逆算して決める

掲載項目を考える前に、まずはカタログの使い方を整理しておきましょう。

【新規営業】信頼感と認知を広げる「会社・商品の概要」 

まずは新規営業で使うシーンを想像してください。カタログでは、商品情報に入る前に、会社の強みや概要を伝えましょう。自社のことを初めて知る顧客にとって「どのような会社なのか」「どのような商品を扱っているのか」は、重要な判断材料になるためです。

会社概要、事業内容、主な取扱商品、対応エリア、実績などが明記されていると、営業担当者が説明しやすくなります。企業の全体像がわかると、読者も安心して読み進められます。

【商品紹介】社内検討をスムーズにする「比較しやすい情報」 

商品紹介を目的とするカタログは、パッと読んだときの「比較・検討のしやすさ」が大切です。商品の特徴、仕様、価格帯だけでなく、用途や導入シーンなどを載せると読者が導入をイメージしやすく、自社に合う商品を選びやすくなります。

特にBtoB向けのカタログでは、顧客企業の担当者が、社内検討のために上司や関係部門へ商品内容を共有することも多いです。「カタログを見れば商品の違いや選び方がわかる」という状態にしておけば、問い合わせや見積依頼のしやすさにもつながります。

【問い合わせ獲得】迷わせずに誘導する「次の行動への導線」 

カタログは、読み物ではありません。最終的には、顧客が自社に問い合わせや資料請求、見積依頼をするための入口です。そのため、問い合わせ先や発注方法がわかりやすいことも必須です。

電話番号、メールアドレス、Webサイト、問い合わせフォームのQRコードなどは、巻末や裏表紙にまとめておきましょう。あわせて、「無料相談はこちら」「見積依頼はこちら」など、読者が次に何をすればよいかを明確にしましょう。

なお、カタログ全体のページ構成の考え方は「【5分でわかる】カタログ構成の正しい作り方|掲載順・ページ設計・情報整理の基本」で解説しています。

カタログの基本・必ず載せるべき5つの掲載項目

カタログは、目的に合わせて載せる内容を選ぶ資料だと整理できました。では次に、商品・サービスを伝えるための基本項目を確認しましょう。

1. 商品名・サービス名|表記統一や複数の切り口で見つけやすく 

商品名やサービス名は、カタログに必ず載せたい項目です。社内資料、Webサイト、見積書などで表記が分かれている場合があるため、関係者の間でどの名称にそろえるかを確認しておきましょう。 

複数の商品を掲載する場合は、商品名だけでなく、カテゴリ名やシリーズ名(サービスならプラン名やメニュー名 )のほか、用途別・価格帯別・グレード別などの切り口があると、読者が自分に合う商品を見つけやすくなります。 

2. 商品写真・イメージ画像|利用シーンを可視化する 

商品写真やイメージ画像は、商品・サービスの「使われ方」までを伝えます。

例えば機械部品なら寸法図や使用箇所の写真、建材や設備なら施工後の写真、食品なら盛り付け例や他の商品も並べた食卓の写真などです。

清掃、保守点検、研修、システム導入支援など形のないサービスの場合は、作業の流れや導入後の変化を図解やイラストで示すのがおすすめです。 

3. 特徴・強み・選ばれる理由|解決できることを具体的に

商品やサービスの特徴を伝えるのに、「高品質」「安心」「便利」といった抽象的な表現だけだと、読者に他の商品との違いが伝わりにくくなります。

顧客のどのような課題を解決できるのか、他社にはないポイントは何か、どのような顧客に向いているのか。こうした視点で3つ程度にまとめると、読み手が「この商品を選ぶ理由」を見つけやすくなります。 

4. 仕様・サイズ・価格などの詳細情報|数値やリストで比較しやすく

仕様やサイズ、価格の目安など、比較のための情報が十分でないと、条件に合う商品であっても検討前に候補から外れ、機会損失につながります。 カタログでは、次のような情報を掲載します。 

項目掲載内容の例
基本情報商品名、型番、品番、シリーズ名
仕様情報サイズ、重量、材質、容量、対応規格
価格情報価格、参考価格、見積対応、発注単位
利用情報用途、対象業界、使用条件、注意事項

ただしあまり詳しすぎると、かえって読みづらくなるケースもあります。カタログ上では範囲を絞り、別の資料やWebページへ誘導する方法も検討しましょう。

5. 会社情報・実績|問い合わせ前の不安を解消する

会社情報には、事業内容、対応エリア、導入実績などを載せておくと、問い合わせ前の不安を減らせます。 

特に新規営業や展示会配布に使うカタログは、読み手が初めて自社を知るケースもあります。「似た業種で実績があるか」「自社も相談できる対象に入るか」が分かれば、たとえ今回条件に合う商品が見つからなくても、次の機会に思い出してもらいやすくなります。

カタログの印象と効果を左右する4つ掲載要素

商品情報や会社情報がそろったら、次に気になるのは「どう見せれば伝わるか」です。ここでは、カタログの印象を決める4つの要素について説明します。 

◎直感的に“自分ごと化”させる「キャッチコピー・リード文」

キャッチコピーやリード文は、カタログを開いた人に直感的に「自分に関係がありそうだ」と感じてもらう部分です。

表紙や冒頭では、誰に向けた商品なのか、どのような課題に応えるのかを短く示しましょう。

業務効率化、コスト削減、品質向上、安全対策など、読み手が社内で説明するときに使いやすい言葉を置くと、読み進める理由が生まれます。

◎企業・商品の信頼性を高める「導入事例・お客様の声」

導入事例やお客様の声は、「その商品やサービスを選ぶ理由」を補強します。実際にどのような企業や現場で、どのように使われているのかがわかると、自社に置き換えて読めるからです。

導入事例は、商品やサービスに合う条件を示し、読者に「もし自社で使うなら」というイメージを具体化するのに有効です。

お客様の声は、企業側の説明に第三者の実感が加わることで、特徴や強みに説得力を持たせます。

◎視覚的に判断しやすくなる「図解・比較表・チェックリスト」

複数の商品やプランを比べてもらうカタログでは、図解や比較表、チェックリストが役立ちます。

たとえば、商品ラインナップ、プランごとの違い、用途別の選び方、導入までの流れなどは、表や図解に向いています。

読者が迷いやすい情報ほど、視覚的に整理すると効果的です。

次の行動を促す「問い合わせ先・QRコード・Web導線」

カタログの最後に問い合わせにつながる情報を必ず掲載しましょう。連絡先のほか、Webサイト、問い合わせフォーム、資料請求ページへの導線があると、読者が次の行動に迷いません。 

QRコードは、展示会や商談の場でカタログからWebページをすぐ開いてもらうために使うとよいでしょう。  

カタログに載せる内容でよくある迷いと情報整理術 

実際にカタログに載せたい情報を集めていくと、「これも必要そう」「でも全部は載せきれない」と迷う場面が出てきます。ここでは、掲載内容を絞り込むときの考え方を整理します。 

迷い① 社内から集まった情報をどう絞ればいい? 

社内から「この商品の開発背景を載せて」「この実績も紹介して」と相談されることがあります。しかしそうした情報が、そのまま読者の判断に役立つとは限りません。

たとえば、開発背景や社内でのこだわりは、商品理解を深める要素にはなりますが、最初に探される情報ではない場合もあります。

まずは「読者が商品を比較するときに見る情報」と「会社側が伝えたい情報」を分けて整理しましょう。両者を分けておくと、紙面の優先順位を決めやすくなります。

迷い② 仕様・価格・事例はどこまで詳しく載せる? 

仕様、価格、事例は、比較や問い合わせに「使える」情報を優先して、その他の詳細情報はWebサイト等で補足しましょう。例えば以下のように整理できます。

項目カタログ内別資料・Web
仕様サイズ、材質、対応条件図面、技術資料、試験データ
価格価格の目安、見積対応最新価格、条件別価格
事例業種、課題、導入後の変化深掘りインタビュー、写真付き事例

迷い③ 価格・実績・写真・追加商品が未確定のときはどう進める? 

価格、実績、写真、追加商品は、制作前に扱いを決めておきたい項目です。 未確定のまま進めると、後から差し替えが発生し、進行の遅れや制作費の増加につながります 。 

  • 価格:掲載する/参考価格にする/見積対応にする
  • 実績:社名を出す/業種名だけにする/匿名にする
  • 写真:撮影する/完成図(イメージ)で補う/写真不要のレイアウトにする 
  • 追加商品:枠を準備し確定後即入れ込む/Webに載せる/次回改訂に回す

迷い④ 制作会社に相談するときは何を準備すればいい? 

制作会社へ問い合わせる際は、次の点をまとめておくとスムーズです。

  • カタログの目的
  • 使い方・配布先
  • 掲載したい商品・サービス
  • 使用したい写真・ロゴ
  • 希望納期・印刷部数
  • PDFやWeb掲載の有無

迷っている点もあわせて伝えれば、打ち合わせで明らかにすべき論点が明確になります。日広でも、内容が固まりきっていない段階からカタログ制作のご相談を承っています。 

外注の進め方については、「カタログ制作を外注する前に決める7つのこと|費用や失敗しない進め方を解説」の記事も参考にしてください。

【チェックリスト】読者が「使いづらい」カタログの特徴3選

最後に、読者にとって「使いづらい」カタログになっていないか確認するリストを用意しました。社内の他部門の人にカタログ原稿を読みながらチェックしてもらうなどで、活用してください。

特徴1:商品を選ぶための情報が足りない 

□  商品名・サービス名が、ページを開いて3秒以内に見つからない

□  カテゴリ名・シリーズ名から目的の商品を探せない

□  写真や図解が少なく、使い方や導入場面を想像しにくい

□  10秒読んでも、商品の主な強みがわからない 

□  どんな企業・用途に向いている商品かわからない

□  商品ごとに載っている情報が違い、同じ基準で比べられない 

特徴2:会社の特徴や対応範囲が印象に残らない 

□  会社の強みや得意分野が一言で言えない 

□  導入実績や取引実績が見つからない 

□  写真や図解が少なく、使い方や導入場面を想像しにくい

□  10秒読んでも、商品の主な強みがわからない 

□  どんな企業・用途に向いている商品かわからない

□  商品ごとに載っている情報が違い、同じ基準で比べられない

特徴3:問い合わせや見積依頼の方法がわかりにくい 

□  ページを開いて5秒以内に、問い合わせ・見積依頼の入口が見つからない  

□  型番・数量・使用条件など、見積依頼に必要な項目がわからない

□  担当部署や問い合わせ窓口がわからない 

□ QRコードやURLが、何のページにつながるのかわからない 

まとめ:高品質なカタログは読む人を次の行動へ導く地図になる

カタログは、商品情報を並べるだけの資料ではありません。読む人が商品を見つけ、比較し、問い合わせや見積依頼に進むまでを支える、地図のようなものです。 

そのためには、掲載項目を読者の行動に沿って整理する必要があります。「伝えたい情報をすべて載せる」のではなく、「読者が判断に使える情報か」を常に意識して制作を進めましょう。

弊社ではカタログ・パンフレットの制作を行っております。サイトで注文するだけでなく、お電話やメールでのご相談も承っておりますので、短納期や作り替えなどもお気軽にご相談ください。

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