
「無料のテンプレでカタログを作りたいけど、チラシ用とどう違う?」
「印刷まで考えて、本当に無料テンプレートだけで完成できる?」
いざ企業内でカタログづくりを始めると、担当者はこのような疑問や判断の壁に遭遇します。
この記事では、無料で使えるテンプレートを厳選して紹介。用途別の選び方から印刷時の注意点まで解説します。作成手順とポイントまでを、まとめて解説します。
【基礎知識】カタログ作成に使える無料テンプレートとは

テンプレートを実際に選ぶ前に、まずはカタログ無料テンプレートの基本を押さえておきましょう。
種類別の使い分け|パンフレットやチラシとの違い
同じ無料テンプレでも、以下のような目的の違いが各デザインに反映されています。見た目だけで選んでしまうと根本的なミスに直結するため、注意しておきましょう。
カタログは、「複数の製品が、パッと見てすぐわかる・比較できる」ものが理想です。型番・価格・仕様を、ひと目で把握できるレイアウトを選びます。
対してパンフレットは「ブランド紹介やストーリーを印象づける」ために作られ、少ないページでも成立します。
チラシは「伝えたいことを1つに絞ったとき」に有効で、短期キャンペーンやイベント告知に向いています。
テンプレートのメリット・デメリット|制作時の注意点と印刷リスク
無料テンプレートの最大のメリットは、「初期レイアウト設計にかかるコストを省ける」点です。
レイアウトの基本が最初から整っているため、デザイン経験がなくても扱いやすく、複数人で修正を重ねながら完成させるのにも適しています。デザイナー不在でも「それっぽく」整えやすいでしょう。
ただし、中には印刷を想定していないテンプレも混在しており、選択を誤ると「画面上はきれいでもいざ印刷してみたら崩れた」という事態が起こります。また、一部の魅力的なデザインや便利な機能が、有料会員限定になっている場合があります。
【厳選】カタログ制作に使える無料テンプレート10選

カタログ用のテンプレートを、実務で使いやすいもの・更新しやすいものを基準に選びました。なお、利用前に必ず配布元で最新情報を確認しましょう。
PowerPoint形式|修正や社内共有が容易なテンプレート4選
まずはPowerPoint形式です。
Microsoft(楽しもう Office):製品パンフレット(PowerPoint)
A4両面の製品パンフレット形式で、写真・ロゴ・文言を差し替えて使えます。少ページで製品紹介をまとめたいときに最適です。
Microsoft:PowerPointのテンプレート一覧(Web)
プレゼンテーション用が中心ですが、カテゴリから近い体裁を探して「自社用に定型化」する用途で使われることも多いです。
ネット印刷「ラクスル」の利用ユーザー向けの、入稿用テンプレです。ネット印刷が前提であれば、こうした印刷会社が提供しているテンプレを活用すると、トラブルが起こりにくいでしょう。
アスクル「パプリ」:PowerPointテンプレ(無料配布)
法人向け通販「アスクル」が配布している、PPT形式のテンプレです。利用は会員登録・ログイン等限定のケースがあります。社内手続きが面倒な会社では、注意が必要です。
Canva形式|デザイン性が高く直感的に作れるテンプレート4選
次はCanvaです。
最初から「商品写真+説明文」のブロックが並んでいるものが多く、商品点数が中〜多のときに利用しやすい傾向があります。
Canva:「カタログ」テンプレート(全般)
製品カタログ系に限らず、冊子の体裁で使うレイアウトをまとめて探せます。一部のデザインや素材、機能は有料になります。
Canva:「製品パンフレット」テンプレート
こちらはカタログというよりパンフレット寄りのテンプレです。製品ラインナップより、代表的な製品を強調したい場合に、より向いています。
Canva:価格表テンプレート
価格表を別紙(または巻末)にまとめて付けるときに便利です。掲載点数が多いなら、カタログ本体と分けて制作し、挟み込む運用方法もおすすめです。
Excel形式|数値管理や価格表に適したテンプレート2選
最後はExcelです。
Smartsheet:価格表テンプレート(Excel等)
smartsheetは、クラウド型の業務管理ツールを提供する海外のサービスです。このページでは、Excel形式を含む複数のフォーマットで価格表のテンプレデータを配布。商品一覧の「管理と更新」に使えるタイプです。
bizocean:料金表・価格表テンプレート(Excel中心)
bizoceanはビジネス書式やテンプレートを配布する国内ポータルサイトです。こちらは価格表・料金表のテンプレがカテゴリ別にまとめられており、業種や用途により雰囲気の近いものを探しやすいでしょう。
【実践】無料テンプレートを使ったカタログ作成の手順

ここからは、テンプレのデータを実際に触る前に、「最低限、ここだけ揃えておくと作り直しが減る」というポイントを紹介しましょう。
まずは3要素を整理|目的・ターゲット・掲載内容を確定させる
次の3点を書き出してみてください。
① 何のためのカタログか
例)新規顧客の獲得/既存顧客への深耕営業/展示会での配布 など
② 誰に読んでもらうか
例)開発部門・購買部門/現場クラス・決裁者クラス/初期認知フェーズ・比較検討フェーズ など
③ 何をどこまで載せるか
例)全商品を網羅する・主力製品だけに絞る/写真1枚+簡単な説明だけ・細かな仕様まで記載 など
目的が違えば、載せるべき情報の内容や量も変わります。ここが曖昧だと、テンプレ選定以前に「ページ構成が決まらない」状態になりがちです。
ツール別の比較|自社の運用スタイルに最適な形式を選ぶ
先に紹介した10のテンプレを、どのような観点で選ぶと良いかを一覧表にしました。
| PowerPoint | Canva | Excel | |
|---|---|---|---|
| 強み | 制作者以外でも更新が容易、社内資料との兼用 | 写真・デザインを整えやすい、種類や点数が豊富 | データの一覧管理・更新 |
| 注意点 | 印刷品質の事前チェック(デジタルのみなら不要) | 一部機能や素材は有料 | 写真や文章に不向き |
| おすすめの用途・運用 | 頻繁な改訂が必要、プレゼン兼用 | デザイン重視案件 | 価格表・仕様表のみ |
基本の制作フロー|レイアウトを崩さない操作の順番
テンプレを使ったカタログデータ作成は、以下の手順で作業を進めます。
1.テンプレを「複製」して元データは残す
2.写真→テキスト→価格・仕様の順に差し替える(順番を逆にすると崩れやすいので注意)
3.ページを追加して、見出しの階層(カテゴリ/シリーズ/品番)を揃える
4.最後に余白・行間・フォントサイズを調整し「ばらつき」をなくす
最終チェックリスト3項目|表記揺れや画像解像度の確認
カタログデータを完成させる前に、以下の項目を最終確認しましょう。
修正・調整作業を極力減らすためには、これらの点についてあらかじめルールをまとめておき、社内共有用のガイドライン資料にしておくと効率的です。
□ 表記の揺れがないか
商品名・型番・単位・税込/税抜などの表記が、全編にわたって統一されているか
□ 情報量のバランスは適切か
比率や並べ方で「推し商品」と「その他」の区別がつかず、読み順が迷子にならないか
□ 写真の画像解像度は十分か
特に印刷した際に粗く見えていないか
【判断基準】無料テンプレートの限界と外注の検討フェーズ

「無料のテンプレで十分だった」という例もある一方、途中から「テンプレだけでは表現できなくなった」というパターンもよくあります。
テンプレートが不向きな事例|ページ数増加やブランド表現優先
一例として、ページが増え続けて、テンプレの「型」が崩れていくケース。この場合、情報の再設計が必要になります。
また、ブランド表現を重視するときも要注意です。写真のトーンや余白の配分まで一貫させたいのに、いざ使ってみると「無料テンプレートでは意図通りにいかない」のです。
また、A4判やB5判ではない変形サイズや特殊な折り加工が必要なカタログデータは、テンプレの不得意領域です。複雑な調整作業は、工数の増大につながります。
プロへの依頼目安|成果の最大化と業務コストのバランス
修正や調整に時間がかかりすぎて本来の業務を圧迫し、結果的に「外注したほうが安上りだった」ということもよく起こります。
また、写真撮影やコピー設計も含めて、成果(問い合わせ件数・売上アップ等)を本格的に狙いたいなら、プロの力を借りるのも一案です。発行後の反応の分析まで任せられる会社もあります。
【対策】カタログ作成でよくある失敗例と回避のコツ

無料テンプレートを活用する際、担当者がよくつまずくポイントと、それを避けるためのコツをまとめました。
失敗①情報過多|文字数や写真サイズの適切な目安
文字が多すぎるのは典型的な失敗です。例えば1ページに500文字以上詰め込むと、結局読まれないカタログになってしまいます。
写真が名刺サイズ(55×91mm)より小さいと商品の魅力が伝わらず、比較される商品ほど写真品質の差が響きます。
製品の優先順位がなくすべて同じように羅列すると、読み手に何も印象を残せないリスクがあります。
これらの回避策は「1ページに載せる情報の上限」をルール化しておくこと。「テキストは300文字以内、掲載点数は3〜5点まで」などです。
写真は印刷なら300dpi以上の高解像度で。「主力商品には見開き2ページやページトップの枠を用意し、その他は1/4ページに統一する」などで、メリハリをつけましょう。
失敗②印刷のトラブル|塗り足し・余白・色設定の基本
印刷工程では最低3mm以上の余白(塗り足し含めて5mm推奨)が必要です。冊子のノド(綴じ部分)には5mm以上の余白を取り、画像や文字が埋もれないようにしましょう。
色ずれを最小化するには、データ作成時点でRGBではなくCMYKに設定しておくのがおすすめです。もしくは印刷会社の入稿用テンプレがあれば、利用すると安心です。
読まれる・伝わるカタログにするコツ
テンプレートで形は整えられますが、成果を左右するのは「目的設計」と「構成」です。
読まれる・伝わるカタログは、視線の流れまで考え抜かれて写真やコピーが配置されています。
カタログデザインで重要な10項目の新常識についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
カタログ作成方法について基礎からもっと詳しく知りたいなら
印刷仕様や外注判断まで含めて体系的に理解したい方は、当ブログの「カタログ作成方法実践ガイド|テンプレ内製から外注まで貫く最重要3要素」をご参照ください。

まとめ:テンプレート選びと情報整理が成功の分かれ目

無料テンプレートを活用すれば、予算をかけずにカタログを作成できます。用途に合ったテンプレート選びと、目的や読者の設定など「事前の情報整理」こそが成否を分ける分岐点です。
この記事で紹介した10のテンプレートを参考に、まずは無料で始めてみて、手応えを感じたら本格的な制作へステップアップしていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
弊社ではカタログ・パンフレットの制作を行っております。
詳しくは下記リンクより確認でき、資料ダウンロードもできますので、のぞいてみてください!