
「新商品のパンフレットを作りたいけど、費用がどれくらいかかるか分からない…」
「コストを抑えたいけど、安っぽい仕上がりにはしたくない…」
パンフレットの制作を検討する際、多くのご担当者様が「価格」に関する疑問やお悩みに直面します。印刷費用は、用紙の種類や部数、納期など様々な要因で大きく変動するため、相場が分かりにくいのが実情です。
そこでこの記事では、パンフレット印刷の価格が決まる仕組みから、具体的な料金相場、そして品質を保ちながらコストを抑えるための賢い発注方法まで、印刷会社のプロの視点で分かりやすく徹底解説します。
価格だけで選ぶのは危険!パンフレット印刷のよくある失敗例

まず、なぜ慎重な価格判断が必要なのか、よくある失敗例を見てみましょう。
失敗例①:イメージと違うチープな仕上がりに…
見積もりの安さだけを重視した結果、紙が思ったよりペラペラだったり、写真の色がくすんで見えたり…。これでは、伝えたい商品やサービスの魅力も半減してしまいます。
失敗例②:オプション料金で結局は予算オーバー…
基本料金は安かったものの、「折り加工」や「表面加工」が別途オプション料金で、最終的な請求額が想定を大幅に超えてしまった、というケースも少なくありません。
失敗例③:データ不備で納期遅延&追加費用
印刷会社が指定するデータ形式で入稿できず、修正に手間取って納期が遅延。さらにデータ修正費まで請求されてしまった、というトラブルもよく起こります。
このような失敗を避けるためにも、価格の内訳と相場を正しく理解することが非常に重要です。
【料金表】パンフレット印刷の費用相場

パンフレット印刷の価格は「仕様(サイズ・ページ数)」「部数」によって大きく変動します。
ここでは、最も一般的なA4サイズ・カラー印刷の料金相場を、代表的なページ数・部数別にご紹介します。
仕様/部数 | 100部 | 500部 | 1000部 | 3000部 |
A4・4ページ | 12,000円~ | 18,000円~ | 22,000円~ | 35,000円~ |
A4・8ページ | 25,000円~ | 35,000円~ | 45,000円~ | 70,000円~ |
A4・12ページ | 38,000円~ | 55,000円~ | 68,000円~ | 110,000円~ |
※上記は一般的な「コート紙 90kg」を使用した場合の印刷費のみの目安です。
※デザイン制作費は含まれておりません。
見ていただくと分かる通り、部数が増えるほど1部あたりの単価は安くなります。
これは、印刷の準備にかかる固定費が部数で分散されるためです。
価格を決める5つの重要要素|用紙・加工で費用はこう変わる!

上記の相場はあくまで一例です。最終的な価格は、主に以下の5つの要素の組み合わせで決まります。
① 用紙の種類と厚さ
用紙はパンフレットの印象を大きく左右します。代表的な3種類の特徴を覚えておきましょう。
- コート紙: 表面に光沢があり、写真やカラーが鮮やかに再現されます。チラシやパンフレットで最も一般的に使われ、価格も比較的安価です。
- マットコート紙: 光沢を抑えたしっとりとした質感。高級感があり、文字が読みやすいため、会社案内や落ち着いた雰囲気のデザインに適しています。コート紙より少しだけ高価になります。
- 上質紙: コピー用紙に近い質感で、光沢はありません。筆記性に優れているため、アンケート用紙など書き込みを想定する場合に使われます。
また、同じ種類の紙でも「厚さ(重さ)」があり、厚くなるほど価格は上がります。
② ページ数とサイズ
当然ながら、ページ数が増えたり、A4からA3のようにサイズが大きくなったりすると、使用する紙の量が増えるため価格は上がります。
③ 印刷部数
前述の通り、部数が多いほど単価は下がります。小ロット専門の印刷サービスでない限り、100部と1,000部では、1,000部の方が圧倒的にコストパフォーマンスが良くなります。
④ 表面加工(オプション)
パンフレットに高級感や耐久性をプラスするのが表面加工です。
- PP加工: フィルムを表面に貼り、光沢感(グロスPP)やマット感(マットPP)を出します。耐久性が増し、高級な印象になりますが、その分コストは上がります。
- ニス引き: 表面にニスを塗る加工。PP加工よりは安価で、光沢を出したり表面を保護したりできます。
⑤ 折り加工
一枚の紙を折って複数ページに見せるリーフレットの場合、「二つ折り」「三つ折り」などの加工費が必要です。折り方が複雑になるほど、料金は高くなります。
【最重要】賢く発注!パンフレット印刷のコストを抑える4つのコツ

品質を維持しつつ、コストを賢く抑えるためのポイントをご紹介します。
1. 納期には余裕を持つ
「短納期」「特急印刷」は追加料金がかかります。スケジュールに余裕を持って発注するだけで、コストを大幅に削減できます。
2. 用紙や加工は標準的なものを選ぶ
特殊な用紙や凝った加工は魅力的ですが、価格は大きく跳ね上がります。まずは最も一般的な「コート紙」や「マットコート紙」を基準に検討しましょう。
3. 複数社から見積もりを取る
必ず2~3社から同じ条件で見積もりを取り、比較検討しましょう。その際、金額だけでなく、「送料は含まれているか」「修正対応の範囲はどこまでか」といった内訳までしっかり確認することが大切です。
4. データは完全な状態で入稿する
印刷会社が指定する形式で、修正の必要がない「完全データ」を入稿するのが基本です。データに不備があると修正費や余計な時間がかかるため、入稿前のチェックは入念に行いましょう。
まとめ:価格と品質のバランスを見極め、最適なパンフレット作りを

パンフレットの印刷価格は、様々な要素が絡み合って決まります。単に安い価格だけで選ぶのではなく、
- 何のために(目的)
- 誰に(ターゲット)
- 何を伝えたいのか(内容)
を明確にし、それに最適な仕様を選ぶことが成功の鍵です。この記事でご紹介した価格相場やポイントを参考に、ぜひご予算と目的に合った、効果的なパンフレントを作成してください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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