採用パンフレットの作り方|会社説明会・インターンで魅力が伝わる構成・デザイン・掲載内容

「採用パンフレットって、結局何を載せればいいの?」
「会社案内パンフレットと何が違うんだろう?」

説明会やインターンの準備を進める中で、こうした疑問を抱く方は少なくありません。この記事では、採用パンフレットと会社案内パンフレットの違いから、作成の基本ステップ、掲載内容・デザインのポイント、外注時の判断基準までを解説します。

採用パンフレットとは? 会社案内パンフレットとの違い 

まずは「採用パンフレットが会社案内パンフレットとどう違うのか」を確認しておきましょう。この章では、採用に特化したパンフレットの目的と活用シーンを説明します。

採用パンフレットの制作目的と会社案内との違い 

採用パンフレットは、会社案内パンフレットとは目的が異なります。会社案内が取引先や顧客に向けて事業内容を伝える資料であるのに対し、採用パンフレットは求職者に向けて「働く場所としての自社」を伝えるための資料です。

事業内容だけでなく、社風や働く社員の雰囲気、キャリアの積み方など、入社後をイメージできる情報を中心に構成する点が大きな違いです。

両者を混同して制作すると、求職者に会社の魅力が伝わらず、採用がうまくいかない一因になってしまうケースが少なくありません。 

会社説明会やインターンシップにおける効果的な活用シーン 

採用パンフレットは、会社説明会では受付時の配布資料として、また説明会の中で設けられる会社紹介パートの補足資料として活用されます。

インターンシップでは、参加確定後に事前案内として送付し、当日の実務体験前に会社理解を済ませておいてもらう使い方が中心です。 

資料請求への対応方法(郵送・デジタル配布の併用)  

採用パンフレットは、かつては資料請求への対応として郵送するのが一般的でした。近年はオンライン化の進展により、郵送に加えてPDF送付や採用サイトでの掲載を併用する企業も増えています。

資料請求フォームの段階で送付方法を選べるようにしておくと、求職者側の受け取りやすさに合わせた対応がしやすくなります。 

2. 採用パンフレット作成の手順・基本の7ステップ 

次に気になるのは「実際にどう作ればいいのか」です。この章では、目的の明確化から台割作成、素材収集、外注判断や相談までを、7つのステップで解説します。 

■Step1. 目的とターゲット(新卒・中途・インターン)の明確化  

制作に着手する前に、まず「誰に」「何を伝えるか」を明確にする必要があります。

  • 新卒採用向け ⇒ 会社の将来性や成長環境
  • 中途採用向け ⇒ 具体的な業務内容やキャリアパス
  • インターン向け ⇒ 就業体験の内容など

「とにかく多くの人に応募してほしい」「入社後にギャップを感じさせたくない」など、採用において何を重視したいかによって、編集方針が変わります。

社内承認が必要な場合、着手前にこの点をすり合わせておくと、後工程での方向性のズレを防げます。 

■Step2. 構成案(台割)の仮作成  

目的とターゲットが固まったら、構成案(台割)を作ります。台割とは、各ページに何を掲載するかを一覧化したものです。これで掲載順序を仮置きしていきます。

一般的には、表紙・トップメッセージ→事業内容・実績→社員インタビュー→1日の流れ・社内の雰囲気→募集要項・エントリー方法という順が多く採用されています。

■Step3. 台割をもとにした必要素材の洗い出し  

次は、各ページに必要な素材をリストアップします。

例えば「社員インタビューページ」なら対象者2〜3名分のコメントと写真、「1日の流れ」なら該当部署の業務風景写真、といった形で、ページ単位で用意すべき素材を決めていきましょう。

この段階でリスト形式などの資料にしておくと、関係部署への依頼内容が具体的になり、手戻りや後からの面倒な調整を防げます。 

■Step4. 社内素材の収集(社員インタビュー・写真・データ) 

リストに洗い出した項目に沿って、関係部署に依頼して素材を収集していきます。

社員インタビューの対象者は、入社1〜3年目の若手と中堅以上を組み合わせると、キャリアの見通しを立てやすい構成になります。

特にインタビューは、対象者のスケジュール調整や原稿確認に時間がかかりやすい工程のため、全体スケジュールの中でも早めに着手しておくと後がラクです。

写真はWebサイトや採用ページでも流用できるよう、たくさん撮っておくのがおすすめです。 

■Step5. 集めた素材をふまえた台割の確定 

集めた素材をふまえ、仮の台割を確定させます。想定していた素材が集まらなかったページは、掲載順の入れ替えや構成の調整で対応します。

この段階で「このページで何を伝えたいか」を一言でまとめておくと、後のデザイン作業でも軸がぶれにくくなります。

■Step6. 社内制作(内製)か外注かの判断 

台割が確定したら、自社で制作するか、外注するかを判断しましょう。

判断の目安は、「社内にデザインリソースがある(スキルを持った人材がいる)かどうか」その人やパンフレット制作担当者を含め、「制作にかけられる時間があるかどうか」の2点です。

■Step7. 制作会社や印刷会社への相談・問い合わせ 

外注する場合は、目的・ターゲット・確定した台割・希望納期を事前に整理した状態で相談すると、打ち合わせがスムーズにすすみやすいです。また、後になって認識のズレが発覚し、大幅修正が必要となる、などの手戻りを減らせます。

あわせて、既存のロゴデータやコーポレートカラーの指定、過去に制作した会社案内パンフレットの有無なども事前に伝えておくと、制作会社側からの初回提案の精度が上がります。

印刷物の外注を検討する際に事前に決めておくべき項目は、「カタログ制作を外注する前に決める7つのこと|費用や失敗しない進め方を解説」にもまとめています。 

採用パンフレットに掲載すべき内容とデザインのポイント

次は「何を載せて、どう見せるか」が課題になります。この章では、掲載すべき項目とデザインの考え方を解説します。

パンフレットの必須掲載項目と、企業の魅力が伝わるコンテンツの違い 

採用パンフレットに最低限必要な項目は、①事業内容、募集要項、応募方法です。

これに加えて、求職者の関心を引く項目として、②社員インタビュー、1日の働き方、社内の雰囲気が伝わる写真などを盛り込むと、資料としての訴求力が高まります。

①の項目だけで作ると、会社案内パンフレットと差別化できません。読む人(求職者・学生)の立場に立って、②の内容をどこまで厚くするかが、設計上のポイントです。

募集要項が最新情報に更新されているかを毎回確認しましょう。古い条件のまま掲載・配布してしまうことがないよう、複数の担当者による二重チェック体制や確認フローも決めておくのがおすすめです。

「自社らしさ」を表現するデザインの考え方

デザインは、見た目の華やかさよりも「自社らしさが伝わるか」を基準に検討します。

会社案内やホームページがすでにあるなら、そのデザインとトーンをそろえておくと、読む人が抱く企業イメージがブレにくくなります。

フォントや配色に社内で明確なルールがない場合は、この機会にコーポレートカラーや使用フォントを整理しておくと良いでしょう。今後のWebサイトや他の販促物にも展開しやすくなります。

パンフレットのデザインのポイントは別記事「会社パンフレット作成の基本|目的別の作り方とデザインのポイント5選」でも詳しく解説しています。

読みやすさを高める紙面構成・ビジュアルの工夫 

採用パンフレットは、ついあれこれ盛り込みたくなり、情報量が多くなりがちです。

判断に迷ったら、「見出しや写真を1つ取り除いても、そのページの目的が成立するか」を基準にしてください。 例えば「見出しを隠してみて本文だけ読むと、何について説明しているパートなのわからない」場合は、情報を絞り込む余地があります。

写真も同様です。インタビューページは写真がないと、先輩社員の表情や雰囲気が伝わりません。よって写真を主役にします。制度の説明ページは文章だけでも内容は伝わるため、テキストが主役でも良いでしょう。

特に説明会で配布する場合は、文字量の多いページを2ページ以上連続させないことを目安にしてください。写真やイラストなどのビジュアル中心のページを間に挟むと、めくる手が止まりにくくなります。  

採用パンフレット制作に関するよくある質問(FAQ)

最後に、初めて採用パンフレット制作を担当する人がよく悩むポイントを、Q&A形式で紹介します。

Q. 制作にはどのくらいの期間がかかりますか?

素材収集から納品まで、外注の場合は1〜2カ月程度が目安です。

特に社員インタビューの調整に時間がかかりやすい傾向があります。人選やスケジュール調整が進んでいる、素材が事前におおむね揃っているという場合は、制作期間を短縮できるケースもあります。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?

 ページ数やデザインの作り込み度合いによって幅があります。

パンフレットにかかる費用の目安は、「パンフレット印刷の価格ガイド|相場から用紙・加工の選び方、格安印刷会社まで」もあわせてご確認ください。

Q. 配布方法はどのように決めればよいですか?

配布方法の決め手は、「候補者と直接顔を合わせる機会があるかどうか」です。

説明会や面談など対面の機会がある場合は、その場での手渡しが基本になります。この場合は持ち帰って読まれることを前提に、ページ数や重さを考慮した印刷仕様にする必要があります。

対面の機会がない、または限られる場合は、個別送付かデジタル配布が中心になります。対象者がまだ多い段階なら、コストを抑えられるデジタル配布が向いています。選考が進み対象者が絞られてきたら、手元に残る個別送付に切り替えると効果的です。 

Q. 印刷会社にするか、制作会社にするかはどのように決めればよいですか?

完成データを渡して刷るだけなら印刷会社、企画・原稿作成・デザインから任せたいなら制作会社を選びます。 とはいえ、この判断自体が難しいという企業もあるでしょう。 

方針がまだ決まっていない段階から相談できる制作会社や印刷会社もあります。

相談先に迷っているなら、「【目的別】失敗しないパンフレットデザイン会社の選び方|実績と料金で比較」の解説も参考にしてください。

まとめ:採用パンフレットの成功の秘訣は「読者(学生・求職者)目線」で作ること

採用パンフレットは、会社案内とは異なり「働く場所としての自社」を読者に伝えるものです。本編で説明したとおり、目的とターゲットを明確にしたうえで、台割・素材収集・デザインを進めれば、初めてでも効果のある採用パンフレットが仕上がります。

制作方法や配布方法に迷っているなら、制作会社や印刷会社に相談しながら進めましょう。

弊社では、採用パンフレットを含むカタログ・パンフレット全般の制作を承っております。サイトからのご注文だけでなく、お電話やメールでのご相談も可能です。短納期のご相談や、既存パンフレットの作り替えなどもお気軽にお問い合わせください。

詳細は下記よりご確認ください。資料のダウンロードも可能です。

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