Webカタログの作り方|デジタル化で営業効率を3倍にする基本ステップ

「商談のたびに紙のカタログを持ち歩くのが大変…」「今のカタログは最新の商品情報が未反映で、資料が増えがち」

これらは営業担当者がよく抱く悩みの一例です。近年、こうした課題も解決できる「Webカタログ」が注目を集めています。

この記事では、Webカタログの基本から実際の作り方、営業効率を大きく高める活用法までを、初心者の方にもわかりやすく解説します。

1. Webカタログとは?紙との違いと、ビジネス効率が向上する基礎知識

Webカタログとは?

Webカタログとは、従来の紙のカタログをデジタル化し、インターネット上で閲覧できるようにしたものです。

PDFデータをWeb経由で閲覧するタイプや、専用ツールでページめくりや検索の機能を備えたタイプなど、さまざまな形式があります。

Webカタログと紙カタログとの違い

紙カタログとの最も大きな違いは「物理的な制約がない」点です。

印刷コストや在庫スペースが不要で、最新情報も即座に反映できます。

また「どのページがどれだけ見られているか」をデータ収集できる点も大きな特徴です。

あわせて読む:デジタルカタログとは?紙との違い、メリット・デメリットをわかりやすく解説

Webカタログの2大メリット:コスト削減と情報更新の柔軟性

Webカタログの主なメリットは、コスト削減と情報更新の柔軟性です。

デジタル化すれば印刷費や配送費が不要になります。また、価格改定や商品追加の際も、データを更新するだけで最新版を発行できます。

Webカタログのデメリット

デメリットとしては、「インターネットにつながっていない環境では見られない」点が挙げられます。

また、紙に慣れた顧客層には抵抗感を持たれる場合があるかもしれません。

Webカタログの活用シーン3選:対面営業・オンライン商談・展示会

営業活動においては、Webカタログがあれば、ノートPCやタブレットの画面を見せながら提案できるようになるでしょう。

「もっと詳しく見たい」「これの関連商品はない?」と尋ねられたときも、検索やリンク機能があるだけで、求められた情報をすぐに表示できます。さらに、提案しながらその場で在庫確認や見積作成にもつなげられます。

オンライン商談では、メールやチャットでURLを送るだけで、顧客が好きな時間に製品情報を確認できます。

展示会でQRコードを配布して来場者に自社カタログをダウンロードしてもらえば、その後のフォローもスムーズです。

2. Webカタログ制作の準備:素材データと最適なツール選び

【制作前に必ず確認】目的・ターゲットの明確化

まずはWebカタログを作る目的を明確にします。「新規顧客の獲得」「既存顧客への新商品案内」など、目的によって必要な機能やデザインが変わるためです。

ターゲットとなる顧客層も具体的に。BtoB向けなのか一般消費者向けなのか、若年層向けなのかシニア層向けなのかなどを明らかにしていきます。

【必要なデータ】PDFファイルまたは画像と商品情報リスト

目的を明確にしつつ、制作に必要な素材を用意していきましょう。

紙カタログがすでにあるなら、そのPDFファイルを。PDFがない場合は、商品写真、説明文、価格情報などを個別に準備しておきます。

画像データは、Web表示に適した解像度(72〜150dpi程度)がベストです。

商品名、型番、仕様、価格情報などはExcelやスプレッドシートでリスト化しておくと、編集や改訂の作業がスムーズになります。

【比較】無料ツールから有料サービスまで、3つの制作方法と費用の目安

制作方法は大きく分けて3つです。

1つ目は、PDFをそのままWebサーバーにアップロードする方法。ページめくり機能や検索機能は限られるものの、コストはかかりません。

2つ目は、無料のデジタルカタログ作成ツールを使う方法。IssuuCanvaなどのサービスは、基本機能なら無料で利用できます。

3つ目は、有料の専用ツールやサービスを利用する方法。無料ツールほど制限もなく、アクセス解析やサポートを含む、さまざまな機能が利用できます。

あわせて読む:【初心者でも簡単】デジタルカタログの作り方|無料ツールと作成手順を解説

3. Webカタログの作り方:公開・共有までの具体的な4ステップ

Step1.カテゴリ分類・ページ設計から構成・デザインを決定

まず、カタログ全体の構成を設計します。表紙、目次、商品カテゴリ、詳細、問い合わせなど必要なページをリストアップしましょう。

商品のカテゴリ分類もポイントです。閲覧者が目的の情報を見つけやすいよう、「用途別」「価格帯別」「人気順」など、複数の切り口を用意すると便利です。

デザインは、企業のブランドイメージに合わせた色やフォントを選んで作成します。視認性を損ねないよう、背景と文字のコントラストまでしっかり確保しましょう。

Step2.データアップロードとリンク設定

構成が決まったら、画像やPDFをツールにアップロードします。

リンク設定は、Webカタログの使いやすさを決定づける重要な機能です。目次から各ページへ、商品から関連商品へ、外部サイトへなど、読む人をがっかりさせないよう、正しく登録しましょう。

アップロードが完了したら、必ずプレビュー機能で全体の見え方を確認します。

Step3.公開・共有方法(URL共有/サイト埋め込み/QRコード)

Webカタログが完成したら、公開方法を選択します。

URLを発行してメールやチャット経由で共有するほか、自社サイトに埋め込むのも有効です。HTMLコードをコピーして貼り付けるだけで、カタログを表示できます。

展示会や店頭で配布する印刷物やポスターにQRコードを入れておけば、現地に訪れた人がスマートフォンから簡単にアクセスできるでしょう。

Step4.複数デバイスで動作・画質・リンクを最終チェック

公開前には、PC、スマホ、タブレットなど複数のデバイスで表示チェックを行いましょう。

正常にページが表示されるかどうか、画像が粗くないか、文字がおかしくないかなどを確認します。

リンクやページめくりや拡大・縮小などの動作チェックも忘れてはいけません。

4. 【成果直結】営業効率を3倍にする、Webカタログ活用戦略

営業効率が3倍になる根拠:コスト削減・商談スピード向上・データ活用

続いて、Webカタログで営業効率を3倍にする理由を説明しましょう。

まず、コスト削減効果です。印刷・配送・在庫管理費がほぼゼロになります。紙カタログの制作に年間数百万円かけていた企業が、10分の1以下のコストで運用できるようになった事例もあります。

次に、商談のスピードアップです。現場での追加提案や即日見積りのケースが増えれば、契約までの時間が大幅に短縮できるでしょう。

最後は、データ活用による営業活動の精度向上です。「誰がどのページを見たか」「どのページの滞在時間が長いか」「離脱の多いページはどれか」などをデータから把握できるので、見込み度の高い顧客を優先的にフォローできるのです。

紙カタログは不要?両者の長所を活かした「ハイブリッド戦略」の具体例

とはいえ紙カタログが有効なケースも現実にはまだあります。そこで、両者の長所を活かしたハイブリッド戦略が効果的です。

例えば「ダイジェスト版として制作した紙カタログにQRコードを掲載し、より詳しい情報はWeb版で見てもらう」という連携方法があります。

さらに「重要顧客への提案には高級感のある紙カタログを用い、補足説明や最新情報はタブレットで見せる」といった使い分け方もあります。

まとめ:Webカタログ導入で営業スタイルを変革しよう

Webカタログは、単に印刷コストを削減するだけでなく、営業スタイルそのものを変革できるツールです。

難しい技術は必要ありません。まずは既存のPDFや画像データを活用しながら、無料ツールなどで小さく試してみるところから始めてみてください。

大切なのは「作って終わり」にせず、データを分析しながら継続的に改善していく姿勢。最初は省コストで作ってみて、反応を見ながら本格展開していきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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