【BtoB戦略】企業パンフレットデザインの最適解|ブランドを高める構成・紙選びの極意とは?

「Webが主流の今、紙のパンフレットに効果はあるのだろうか?」

「ブランド価値が伝わるデザインを作れるか不安…」

などなど、企業の販促ツール担当者の疑問は尽きません。しかし企業パンフレットこそ、単なる会社案内やカタログで終わらせてはいけません。BtoBにおける企業ブランディングと信頼構築のキーアイテムです。

この記事では、成果を上げる企業パンフレットデザインの最適解を、「構成・紙選び・Web連携」という3つのポイントに絞って解説・紹介します。

BtoBで信頼を生むデザインとは?「会社の顔」としての役割

BtoB取引では、企業の信頼性と取引の合理性が重視されます。

企業パンフレットのデザインが一貫していたり情報も整理されていたりすると、受け取った人は「この企業は細部にまで気を配っている」と感じます。

いわばパンフレット自体がメッセージを発信し、信頼性の裏付けとなるもの。デザインとは、技術や企業の哲学を直感的に伝える「手段」です。

Webでは不可能な「紙の力」は、五感に訴える差別化価値

デジタル化が進む中でも、「紙」はWebにはない価値を持っています。

紙の質感や印刷による色の深み、ページをめくるという物理的な体験は、企業の「上質感」や「こだわり」を五感に訴える力を持っています。

長期取引が前提となるBtoBのブランディングにおいて、パンフレットは重要なきっかけとなり得ます。

制作の目的(営業・採用・展示会)別、成果につながるデザインの方向性

たとえば以下のような目的によって、デザインのトーンは大きく変わります。

目的ターゲット求められるデザインの方向性
営業購買決定権者信頼性・論理性を重視し、シンプルで分かりやすい
採用広報就活生、転職希望者明るいトーンで、共感性・親しみやすさがある
展示会潜在顧客ビジュアルやメッセージで短時間で目を引く

パンフレットに限らずどんなツールであれ、制作を始める前に目的を明確化するのが成功の絶対条件です。

2. 読者の行動を促す!失敗しないパンフレットの構成とデザイン原則

「伝わる構成」の3ステップ:惹きつける表紙→共感を呼ぶストーリー→納得できる情報

パンフレットの効果を最大化するコツは、以下の3ステップで構築できます。

[Step.1] 惹きつける「表紙」:ターゲットの課題解決を期待させるタイトルとビジュアル

[Step.2] 共感を呼ぶ「ストーリー」:製品が課題を解決する「成功の物語」

[Step.3] 納得感のある「情報」:制作実績、数値データ、事例、お客様の声など

制作の目的に応じて、これらをバランスよく組み合わせましょう。

高品質な写真・優れたコピー・余白の活用——印象を決めるデザインの基本

パンフレットの印象は、写真・コピー・余白という3つのデザイン要素で決まります。

写真は、上質感や現場の真剣さを伝える高品質なものを。コピーは、読み手の行動を促す力強いメッセージでなければなりません。

また、高級感や清潔感を出したいときは余白を上手く活用しましょう。視認性が高く、洗練された印象につながります。

【製造業の事例】BtoBパンフで「事業の全体像」を直感的に訴求

製造業C社は、工場ごとに作成していた営業資料を一冊にまとめ統合パンフレットを制作。展示会や営業先で「何がどこまでできる会社なのか」をすぐに理解できるようにしました。

表紙では「0」や「∞」などの図形を用いて「ゼロから可能性を広げる」という企業姿勢を視覚化。中面では、アイコンや色分けで見やすくした「工場・拠点ごとの専門分野一覧」と、設計から品質管理までの「グループで一貫対応するプロセス」を併記したのがポイントです。

さらに、営業現場で担当者の名刺や追加資料(価格表など)を一緒に挟める「ポケット付き」仕様を選びました。

3. ブランド価値を最大化!紙質・印刷・特殊加工の選び方

紙の質感がもたらす印象変化:マット紙・コート紙の使い分け

紙質はブランドイメージを大きく左右します。企業のメッセージにふさわしいパンフレットに仕上げるために、用紙選びは妥協できません。

一例として、つやの控え目なマット紙や上質紙を選ぶと、上質で落ち着いた雰囲気を演出できます。

一方、コート紙は写真の色を鮮やかに再現できるため、カタログなど製品の魅力を最大化します。

印刷会社・制作会社を選ぶ際のチェックポイント

紙や印刷にこだわる場合、以下のような観点も含めて発注先を選びましょう。

(1)特殊加工への対応力:箔押しやエンボス加工など、ブランドイメージを強化する特殊加工の実績とノウハウがあるか。

(2)品質管理体制:サンプル確認や色校正、印刷立ち会いなど、品質に妥協しない体制が整っているか 。

(3)進行や納品の柔軟性:打ち合わせのタイミングや納品形態への対応が柔軟かどうか。

あわせて読む:【目的別】失敗しないパンフレットデザイン会社の選び方|実績と料金で比較

【医療系メーカーの事例】採用パンフの加工と紙選びから「清潔感と専門性」を演出

医療系メーカーB社は、採用パンフレットにおいて「清潔感と専門性」を印象づけるため、紙質と加工にこだわりました。

白さと印刷再現性に優れた高白色紙を採用し、業界特有のクリーンなブランドイメージを強調。さらに、表紙には箔押しや抜き加工を組み合わせ、手に取った瞬間の上質感と「先を覗き込む」体験を演出しました。

紙の質感を最大限にストーリー化したデザインで、競合社との差別化にも成功した事例です。

4. 紙で完結させない!Web(PDF・サイト)連携で広がる可能性

デジタルパンフ・PDF配信で営業効率を向上させる方法

そして現代の企業パンフレットは、紙媒体だけで完結しません。

紙のパンフレットをPDF形式に変換し、デジタルパンフとして発行・配信すれば、営業効率が向上します。

たとえば商談中に画面を共有して確認したり、打ち合わせ後に即時メールで送付したりすると、営業ツールとしての使い勝手は大きく拡張するでしょう。

 採用サイト・会社案内サイトと連動させる戦略的広報

また、紙媒体は企業の哲学や概要を情緒的に伝え、興味を惹きつける役割も担っています。

詳しい製品仕様や採用についての情報は採用サイトや会社案内サイトに掲載しておき、紙に印刷したQRコード等を入口に誘導する。この流れで、紙とWebそれぞれの強みを活かした戦略的な広報活動が実現します。小見出し①

まとめ:企業価値を高めるパンフレット制作は難しくない

企業価値を高めるパンフレット制作の要は、目的に合わせた構成とデザイン、紙質へのこだわりから。実績の豊富な企業と連携すれば、初めてでも効果のあるパンフレット制作は難しくありません。この記事で解説したポイントを参考に、企業ブランドの向上を目指しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
弊社ではカタログ・パンフレットの制作を行っております。
詳しくは下記リンクより確認でき、資料ダウンロードもできますので、のぞいてみてください!

上部へスクロール