本当に無料で使える?デジタルカタログ作成ツールのメリット・デメリットと注意点

企業のカタログ担当者の中には、「無料のデジタルカタログ作成ツールを使えば、コストが大幅に下げられるはず」 「まずは無料プランで試してみたい」と考える人も多いでしょう。

しかし、無料ならではの制約や注意点を理解しないまま導入すると、逆に運用に手間がかかったり、ブランドイメージを損ねたりするリスクもあります。

この記事では、代表的な無料ツールを紹介し、導入のメリット・デメリット、活用のステップと注意点を詳しく解説します。

「無料のデジタルカタログ作成ツール」の基本機能と仕組み

デジタルカタログは、PDFを単にWeb公開するだけでなく、検索機能・動画やリンクの埋め込み・アクセス解析など、紙にはない機能を備えています。読者にとって大切な「ページをめくる感覚」も再現できます。

無料のカタログ作成ツールは、これらの基本機能の一部を試せます。ただし、広告が表示されたり、ページ数やデータ容量が制限されたりします。

現在の多くのサービスはクラウド型で、パソコンのブラウザ上で使えます。アプリなどのインストールがいらないのもメリットのひとつです。

【コスト・手軽さ】無料ツール導入の最大のメリットと活用シーン

無料ツールの最大の魅力は、初期費用がかからないことです。小規模な資料や試験的な導入であれば、無料プランでも十分というケースもあります。

また、カタログごとに専用のURLを発行してアクセス可能になります。メールやSNSで簡単に共有できるので、印刷や配送の手間もかかりません。

また 「期間限定キャンペーンやイベント用の配布資料を電子化する」という用途にもおすすめです。

【要確認】無料版デジタルカタログのデメリットと見落としがちな3つの注意点

無料プランには3つの注意点があります。

例えば、①閲覧時に表示される広告がわずらわしく、企業のブランドイメージに悪影響を及ぼす場合があります。

また、②ページ数やデータ容量の制約で、ボリュームの大きなカタログでは使いにくいこともあります。

さらに、無料プランでは③セキュリティ機能が制限されていることが多く、顧客や取引先に公開するのであれば、設定仕様の事前確認は必須です。

アクセス解析も簡易的なものにとどまるため、効果測定を重視するなら有料プランがおすすめです。

無料で使えるデジタルカタログツール4選とその特徴

ここからは、使いやすい主要ツールを4種類紹介しましょう。

選定にあたって、広告表示の有無、アップロード可能な容量、必要な機能(リンク・動画・解析)などを比較検討してみてはいかがでしょうか。

ActiBook(アクティブック)

日本語UIで扱いやすく、URL共有やアクセスログ解析も可能。小規模用途に十分。

FLIPPER U2(フリッパー・ユーツー)

めくり表現が自然で、印刷カタログに近い体験を再現できる。

meclib(メクリブ)

動画・地図・検索などの多機能。営業・製造業などとも相性が良い。

ISSUU(イシュー)

世界的に利用されている老舗ツールで、直観的操作・埋め込み機能に強い。

PDF準備から公開まで!無料デジタルカタログ作成・導入の5ステップ

デジタルカタログの導入は、次の5つのステップで進めるとスムーズです。

Step.①紙面データ(PDF)化から画像まで、カタログ素材を準備・整理する

既存の紙カタログがある場合は、紙面データをPDF化します。

商品画像やテキスト、価格表を揃えます。

画像サイズは用途に合った解像度(例:長辺1,000~2,000px程度)で用意してください。

掲載するデータのフォルダ構造を整えておくと、後の作業がスムーズになります。

Step.②用途・公開範囲を明確化し、無料ツールのアカウントを作成する

必要な機能を基準にツールを比較し、試用登録を行います。

この段階で、用途や公開範囲(社内限定か一般公開か)を決めておきましょう。

無料プランを利用する場合も、将来的な有料プランへの移行を見越して選ぶと、再構築にかかるコストが抑えやすくなります。

Step.③PDFアップロード後、目次・リンクを設定しレイアウトを整える

PDFや画像をアップロードしてページを作成します。

ドラッグ&ドロップでレイアウトを調整しましょう。

ページが揃ったら、目次やリンクを設定します。

Step.④広告非表示の再検討、テスト後にURLを共有・正式公開する

社外にも公開するのであれば、ブランドの信頼性を保つため、この段階で広告非表示や独自ドメインに対応する有料プランを再検討してください。


社内でテスト閲覧後に正式公開して、見え方や動作を確認してください。

問題なければ、閲覧用URLをメール・SNS・Webなどで共有・発信します。

Step.⑤アクセス解析で効果測定し、次回の改善・更新作業に活かす

商品改定などに伴う更新作業は、ページ単位で可能です。


アクセス解析の結果を確認し、人気ページや閲覧時間の長いページ、その逆の傾向があるページなどを把握。次回の改善に活かしましょう。

【徹底比較】コストと機能、目的に合わせた無料/有料/外注の最適な選び方

「とりあえず無料で試す」か、「しっかり作り込む」か。目的に合わせて選べるよう、無料と有料・外注の違いや向いているケースをまとめました。

項目無料プラン有料プラン・外注
初期費用0円有料:月5,000~3万円外注:初期3~10万円毎月更新費
広告表示あり(ツールのロゴなど)なし・ブランド統一可
容量・ページ数制限あり制限なし/大幅緩和
セキュリティ限定公開・PW制限あり独自ドメイン・権限管理にも対応
解析機能簡易レポートのみページ別など詳細分析可能
更新作業社内の手間が多め社内コストが小さく効率的
おすすめ用途テスト導入・社内資料製品カタログ・商談資料など

まとめ:無料で試して、段階的に有料プランも検討を

無料ツールを活用すれば、低コストで手軽にデジタルカタログを導入できる反面、広告表示や機能制限があるため、目的や用途に合わせて選定するのがポイントです。

「まずは無料プランで試し、運用ニーズに応じて有料プランや外注を検討する」という心づもりで、コストと機能のバランスの最適化を目指しましょう。

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