
最近、「デジタルカタログ」や「電子カタログ」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?
「なんとなく便利そうだけど、紙のカタログと具体的に何が違うの?」
「自社でも導入するメリットはあるの?」
と疑問に思っている方も多いかもしれません。
この記事では、「デジタルカタログとは何か?」という基本から、紙媒体との違い、導入するメリット・デメリット、さらには具体的な活用シーンまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
デジタルカタログ(電子カタログ)とは?

デジタルカタログとは、一言でいうと「パソコンやスマートフォン、タブレットなどで閲覧できる電子版のカタログ」のことです。
Webサイト上で、まるで本物のカタログをパラパラとめくるように閲覧できるのが特徴で、「電子ブック(e-book)」や「Webカタログ」と呼ばれることもあります。これまで印刷して配布していたカタログを、そのままインターネット上で公開できるツール、とイメージすると分かりやすいかと思います。
【一覧比較】デジタルカタログと紙カタログの決定的な違い

デジタルカタログと紙のカタログ、具体的にどこが違うのでしょうか?5つのポイントで比較してみます。
項目 | デジタルカタログ | 紙カタログ |
配布・コスト | Web上で公開。印刷・郵送・在庫コストが不要。 | 印刷・郵送・保管コストがかかる。 |
表現力・機能 | 動画や音声、商品ページへのリンクを埋め込める。 | 写真と文字が中心。 |
情報の更新 | データを差し替えるだけで、いつでも修正・更新が可能。 | 一度印刷すると修正できない。刷り直しが必要。 |
リーチ・拡散 | URLを共有するだけで、世界中の人に届けられる。SNSでの拡散も可能。 | 手渡しや郵送で届けられる範囲に限られる。 |
効果測定 | 閲覧ページ数、滞在時間、クリック数などのデータを分析できる。 | 効果測定が難しい。 |
知っておきたい!デジタルカタログの5つのメリット

デジタルカタログを導入することで、企業は多くのメリットを得られます。
メリット1:コストを大幅に削減できる
最大のメリットは、コスト削減です。紙のカタログで必須だった「印刷費」「郵送費」「保管する倉庫代」が一切かかりません。
特に、定期的に内容を更新するカタログや、配布部数が多い場合に大きな効果を発揮します。
メリット2:いつでもどこでも、すぐに届けられる
Webサイトに公開しておけば、ユーザーは24時間365日、時間や場所を選ばずにカタログを閲覧できます。URLを送るだけで瞬時に共有できるため、営業先で急に資料が必要になった際や、遠方の顧客にもすぐに見せることが可能です。
メリット3:動画やリンクで、より多くの情報を伝えられる
紙では表現できないリッチなコンテンツを盛り込めるのも魅力です。
例えば、商品の使い方を動画で紹介したり、特定の商品をクリックするとECサイトの購入ページに直接飛ぶようにリンクを設定したりできます。
これにより、ユーザーの理解度と購買意欲を大きく高めることができます。
メリット4:閲覧データを分析し、マーケティングに活かせる
「どのページが一番よく見られているか」「どの商品リンクがクリックされたか」といったユーザーの行動データを詳細に分析できます。
このデータを分析することで、顧客の興味関心を把握し、商品開発や次のマーケティング戦略に活かすことが可能です。
メリット5:情報の修正や更新が簡単
商品の価格変更や情報の追加があった場合でも、元のデータを修正して再アップロードするだけで、すぐに最新の状態に更新できます。
紙のように「刷り直し」の必要がなく、常に正確な情報を提供できます。
知っておきたい!デジタルカタログの5つのメリット

もちろん、デジタルカタログにもデメリットは存在します。
デメリット1:インターネット環境がないと見られない
デジタルカタログは、ネット接続が必須です。通信が不安定な場所や、そもそもインターネットにアクセスできない環境では閲覧できません。
特に展示会場や屋外イベントなどでは、Wi-Fiが弱いこともあります。そのため、利用シーンによっては紙のカタログを併用するなど、柔軟な対策が必要になります。
デメリット2:デジタル機器に不慣れな層には届きにくい
スマホやパソコン操作が苦手な方にとって、デジタルカタログは使いづらいツールになりがちです。
高齢者やデジタルに不慣れな層がターゲットの場合、リンクの操作やPDFの開き方が分からないといった課題が出てきます。
そのような層には、紙のカタログを併用する方が効果的と言えます。
デメリット3:物質的な特別感や一覧性に欠ける
手元に残り、パラパラとめくりながら全体を俯瞰できる一覧性は、紙媒体ならではの良さです。
高級感のある紙を使ったブランディングカタログなど、モノとして所有する価値を提供したい場合には、紙の方が適していることもあります。
デジタルカタログの作り方と活用シーン

デジタルカタログは、専用の作成ツールを使ったり、制作会社に依頼したりすることで作成できます。
PDFデータをそのままアップロードする方法もありますが、めくり効果やリンク機能などを活用したい場合は、専用ツールの利用がおすすめです。
- ECサイトの商品紹介コンテンツとして
- 営業担当者のタブレットに入れたプレゼン資料として
- 展示会でQRコードを配布し、ペーパーレス化を実現
- 採用活動で、会社の魅力を動画と共に紹介
- 社内マニュアルや広報誌の共有ツールとして
まとめ:紙とデジタルの「いいとこ取り」で賢く使い分けよう

デジタルカタログは、コスト削減やマーケティング活用など、多くのメリットを持つ非常に強力なツールです。
一方で、紙のカタログにも手触りの良さや記憶への残りやすさといった独自の価値があります。
どちらか一方を選ぶのではなく、それぞれの特性を理解し、目的やターゲットに合わせて賢く使い分ける、あるいは両方を併用する「クロスメディア戦略」が、これからの時代のスタンダードと言えるでしょう。自社のビジネスにデジタルカタログをどう活かせるか、一度検討してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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