会社パンフレット作成の基本|目的別の作り方とデザインのポイント5選

会社の「顔」とも言える、会社案内パンフレット。
「自社の魅力を効果的に伝えたい」「営業や採用活動で使えるツールが欲しい」と思っても、何から手をつければ良いか分からず、お困りの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、会社パンフレットを作成する目的から、具体的な作り方の手順、そして相手に「伝わる」デザインのポイントまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。この記事を読めば、効果的なパンフレット作成の基本がすべて分かります。

なぜ会社パンフレットが必要?3つの重要な役割

まず、パンフレットがビジネスにおいてどのような役割を果たすのかを確認していきます。

営業・採用活動を効率化する:営業先での説明資料や、会社説明会での配布資料として活用することで、担当者の口頭説明を補い、商談や採用活動をスムーズに進めることができます。

企業の信頼性を高める: しっかりと作り込まれたパンフレットは、企業の信頼性や安心感を顧客や取引先に与えます。Webサイトと合わせて持つことで、信頼度をさらに高めることができます。

③ 事業内容を分かりやすく伝える: 複雑な事業内容やサービスの強みを、図や写真を用いて整理し、短時間で相手に分かりやすく伝えることができます。

【目的別】会社パンフレットの作り方

会社パンフレットは、誰に、何を伝えたいかによって、載せるべき情報や構成が大きく異なります。ここでは代表的な4つの目的別に、作り方のポイントをご紹介します。

1. 会社案内パンフレット(総合案内用)

初めてその会社を知る人に向けて、事業内容や企業理念など全体像を伝えるパンフレットです。

  • 載せるべき情報: 経営者の挨拶、企業理念、沿革、事業内容、実績、会社概要など。
  • ポイント: 全体像を網羅しつつ、企業の「らしさ」や強みが伝わるような構成を意識しましょう。

2. 採用パンフレット(リクルート用)

就職活動中の学生や求職者に向けて、働く場所としての魅力を伝えるパンフレットです。

  • 載せるべき情報: 事業の将来性、仕事内容、社員インタビュー、キャリアパス、福利厚生、募集要項など。
  • ポイント: 学生が「この会社で働きたい!」と思えるような、ポジティブで具体的な情報を盛り込むことが重要です。社員の活き活きとした表情が見える写真も効果的です。

3. 営業・サービス案内パンフレット

特定の商品やサービスを導入を検討している顧客に向けたパンフレットです。

  • 載せるべき情報: サービス導入のメリット、具体的な機能、料金プラン、導入事例、お客様の声など。
  • ポイント: 顧客が抱える課題に寄り添い、「このサービスを使えば課題が解決できる」とイメージさせることがゴールです。専門用語は避け、分かりやすい言葉でメリットを伝えましょう。

4. IR・広報用パンフレット

株主や投資家、メディア関係者に向けて、企業の経営状況や今後のビジョンを伝えるパンフレットです。

  • 載せるべき情報: 財務状況、経営戦略、事業報告、CSR活動など。
  • ポイント: 信頼性が第一です。正確なデータやグラフを用いて、客観的な事実に基づいた情報を誠実に伝えましょう。

パンフレット作成の基本的な流れ【7ステップ】

目的が決まったら、以下のステップで作成を進めていきます。

配布: 目的のターゲットにパンフレットを届けます。

目的とターゲットを明確にする: 上記で解説した「誰に何を伝えるか」を具体的に設定します。

掲載する情報を整理する: 目的とターゲットに合わせ、パンフレットに載せる情報をリストアップします。

構成(台割)を決める: 全体のページ数を決め、どのページにどの情報を載せるか、大まかなレイアウトを考えます。

原稿(コピー)を作成する: 各ページに掲載する文章を作成します。魅力的なキャッチコピーも考えます。

デザインを作成する: 写真やイラスト素材を集め、デザインを制作します。プロに依頼するのが一般的です。

印刷・加工: デザインが完成したら、印刷会社に入稿します。用紙や加工によっても印象が変わります。

【プロが伝授】魅力を引き出すデザインのポイント3選

中身が良くても、デザインが魅力的でなければ読んでもらえません。素人っぽくならないための、デザインの基本ポイントを5つご紹介します。

ポイント①:ブランドイメージに合った色やフォントを選ぶ

デザインの印象は「第一印象」として強く残ります。
だからこそ、企業のロゴやテーマカラーと統一感のある色づかいやフォント選びが大切です。
たとえば、誠実さを伝えるなら青系、親しみやすさを出すなら暖色系が効果的です。
フォントも明朝体やゴシック体などの種類によって雰囲気が変わるため、ターゲットや伝えたいイメージに合うものを選びましょう。
デザイン全体の方向性がブレなくなるという効果もあります。

ポイント②:情報の優先順位をつけ、読みやすいレイアウトに

情報を一律に並べてしまうと、読み手はどこに注目していいのか迷ってしまいます。
そこで、重要な情報は大きく・太く、補足は控えめにするなど、視線を誘導する工夫が必要です。
たとえば、見出しを大きくして目を引かせたり、重要な数字やメッセージを目立たせる配置にすることで、読みやすく理解しやすい構成になります。
情報の優先度に応じて「強弱」をつけることが、プロっぽい仕上がりへの第一歩です。

ポイント③:写真やイラストを効果的に使って印象アップ

文章ばかりが並んでいると、読者はすぐに飽きてしまいます。
そこで活躍するのが、質の高い写真やイラストです。
特に人物の写真は親近感を与え、信頼感をアップさせてくれます。
イラストを使えば、情報を視覚的に伝えることができるため、理解もスムーズになります。
色味やトーンを統一することで全体の印象も整い、パンフレットや資料の完成度が一気に高まります。

まとめ:目的を明確にして、伝わるパンフレットを作成しよう

会社パンフレットは、ただ情報を詰め込むだけでは意味がありません。
「誰に、何を伝えて、どう行動してほしいのか」という目的を徹底的に考えることが、成功の鍵となります。

今回ご紹介した作成の流れとデザインのポイントを参考に、ぜひ自社の魅力が最大限に伝わるパンフレットを作成してください。
もし自社での作成が難しいと感じたら、企画段階から相談できる制作会社に依頼するのも有効な選択肢です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
弊社ではカタログ・パンフレットの制作を行っております。
詳しくは下記リンクより確認でき、資料ダウンロードもできますので、のぞいてみてください!

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